(つき)(しょ)/Book of Moon》


速攻魔法
(1):フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを裏側守備表示にする。

 Pharaonic Guardian −王家の守護者−で登場した速攻魔法。
 表側表示モンスター1体を裏側守備表示にする効果を持つ。
 その名の通り、《太陽の書》と対を成すカードである。

 速攻魔法であり、その利点を最大限に活かす事ができる。
 加えて、自分のモンスターか相手のモンスターかを問わないため、汎用性が非常に高い。
 以下に主な使い道を示す。

  1. 自分の表側表示モンスターを効果対象から防護
    表側表示のモンスターを対象にする、あるいは効果解決時に選択される(《地砕き》など)効果を不発にさせることができる。
    表示形式にかかわらず適用される効果には無力なので注意。
  2. 相手モンスターの攻撃の無効化
    バトルフェイズのスタートステップ、あるいは攻撃宣言時に使うことで一度の攻撃を防ぐことができる。
    攻撃宣言時に使うことで、攻撃宣言はしたことになり、メインフェイズ2での権利による表示形式変更ができなくなる。
  3. 相手モンスターを戦闘破壊するための補助
    守備力が低いモンスターに有効。
    オネスト》・《E・HERO オネスティ・ネオス》などの奇襲性の高い強化カードへの対策としても機能する。
  4. リバース時の誘発効果・起動効果の再発動
    裏側守備表示になることで、再度リバースできるようになったり、一度使った、という条件がリセットされ反転召喚後起動効果を使うことが可能になる。
    サイクル・リバースなどは例外。
    反転召喚を行って相手ターンに棒立ちになったモンスターが攻撃対象になった際に用いて戦闘ダメージを防ぎつつ、再度リバース時の誘発効果に繋げると言った動きもできる。
  5. 永続効果の遮断
    裏側守備表示にすることでモンスターを除去せず(できず)永続効果を遮断する方法として有用。
  6. ステータス変化等、メリット、デメリット効果のリセット
    自壊の回避や《リビングデッドの呼び声》との関係の切り離しなど。
  7. 装備カードの切り離し
    裏側守備表示になったことで装備魔法が破壊され、強化を無効にできる。
    また《強奪》で奪ったモンスターのコントロールを完全に得たり、《早すぎた埋葬》などとの関係を切ることができる。
  8. 誓約効果のリセット
    起動効果使用後攻撃宣言ができないなどのリセットのため。
  9. シンクロ召喚・エクシーズ召喚・リンク召喚の妨害
    これらは表側表示のモンスターが必須なので召喚直後、あるいは素材がそろった直後に使うことで計算を狂わせることができる。
  10. スキルドレイン》対策
    誘発効果や起動効果の発動にチェーンして発動し、その効果解決時裏側守備表示にすることで、モンスター効果を有効にする手段。
  11. 起動効果の妨害
    召喚直後に裏側守備表示にすることでそのターン表示形式変更の権利がないため起動効果を使わせないことが可能。

 大半の効果モンスターに有効であり、シンクロ召喚・エクシーズ召喚・リンク召喚を未然に防ぐことができるのも評価が高い。
 相手モンスターが召喚されたターン又は攻撃宣言時に発動し、攻撃とモンスター効果を止めつつ戦闘補助を行うと、一石三鳥である。
 確実な戦闘破壊ができる訳では無いため、戦闘補助として見ると《収縮》などのコンバットトリック専門のカードには劣るが、上記の通り様々な用途で使える点ではこちらが優れている。
 フリーチェーンの罠カードと比較すると手札からすぐに発動できる点が優れている。

 難点は完全な除去ではないため相手に再利用を許すこと。
 裏側守備表示にしたモンスターは最低でも壁にはなり、防御カードを使用されたり、守備力が高いモンスターの場合、こちらのターンを生き残ってまた仕掛けられる可能性もある。
 基本的にはその場しのぎのカードなので、相手モンスターを封じた後は返しのターンできっちりと除去しておく必要がある。
 またトークンとリンクモンスターは対象にできないため、両者を使う戦術に対してはこのカードが腐ってしまう場合もある。
 とはいえ、デュエルが高速化している環境なら、1ターンのその場しのぎでも十分時間稼ぎになり、他のカードが使える状況であるならこれらの難点もあまり気にならないだろう。

 総じて、様々な局面で使えて腐ることの少ない高い汎用性を備えたカードであり、どんなデッキでも採用して困ることは少ないだろう。
 しかし、見方を変えれば遭遇率の高いカードでもあるので、思わぬところで相手に使われても対処出来るようなプレイは常に心がけたい。

  • 永続効果はその特性上断ち切る事が可能。
    だが、誘発効果や起動効果を使用したモンスターに対してこのカードをチェーンして発動したとしても、無効にすることができない。
    一度発動してしまった効果は、カウンター罠などで発動や効果を無効にする必要があるのである。
  • 間違えがちだが、このカードとリバースモンスターだけではリバースした場合の誘発効果を能動的に1ターンに2度使う事はできないと考えていい。
    仮に一度目を反転召喚で発動し、このカードで裏側守備表示にしても2度目の反転召喚の権利がもうないからである。
    だが、《砂漠の光》等のリバースを強制するカードと組み合わせた場合や、相手モンスターからの攻撃後戦闘破壊されなかったリバースモンスターにこのカードを使用し続く戦闘によって再度リバースした場合はこの限りではない。
    かつての海外のルールでは反転召喚の権利の有無に関わらず、裏側表示になったモンスターは反転召喚することができないルールがあり国によってルールが違った。
    世界大会では同一ターンでは反転召喚できないルールが採用されたが告知はされなかった。
    これにより2005年の世界大会ではロサンゼルス代表はこのカードで裏側守備表示にした《聖なる魔術師》をジャッジに止められ反転召喚できず、香港代表に敗北を喫した。
  • 登場した時期は早いのだが、当時は《サンダー・ボルト》・《ブラック・ホール》・《激流葬》等の規制が緩く、こちらに注目されることは少なかった。
    また、《ハーピィの羽根帚》や《サイクロン》の規制も緩く、このカード自体があっさりと除去されることも頻繁にあった。
    それらのカードが規制され、効果モンスターが強力化する環境となるにつれ、相対的にこのカードの価値が上昇したのである。
    これによって、今度は複数枚採用するデッキが徐々に目立つ様になっていった。
    • 05/09/01:上記の様に採用率が上がったことから、制限カード入りを果たす。
    • 08/03/01:約2年半の月日を経て準制限カードに緩和。
    • 09/03/01:シンクロ召喚の抑制のためか、制限解除された。
    • 11/03/01:エクシーズ召喚の登場やマスタールール2への移行により汎用性が上がったためか、先んじて制限カードへと戻された。
    • 15/10/01:4年半で環境の変化もあってなのか、準制限カードに緩和。
    • 16/04/01:制限解除された。
  • このように使いやすいカードではあるが、種類の多いBEGINNER'S EDITION 2やBEGINNER'S EDITION 2(第7期)にしか収録されておらず、入手が難しかった。
    DUEL TERMINAL −疾風のドラグニティ!!−とGOLD SERIES 2010で再録されるも、それぞれレアリティや絶版になった関係により集めにくいことに変わらなかった。
    後にストラクチャーデッキ−ドラゴニック・レギオン−で再録され、従来より集めやすくなった。
  • 日本語版ではDUEL TERMINAL −疾風のドラグニティ!!−にレアで再録されるまでレアリティがノーマルのものしか存在しなかった。
  • 原作・アニメにおいて―
    アニメGXでは橘一角のデッキに入っているのが確認できる。
    魔法カード《一撃必殺!居合いドロー》によりデッキから墓地へ送られた。
    「十代vsオージーン王子」戦ではオージーンが使用。
    E・HERO シャイニング・フレア・ウィングマン》を裏側守備表示に変更し、貫通効果を持つ《サテライト・レーザー X−06S バルサム》で攻撃した。
    「異世界編」では《岩の精霊 タイタン》が使用し、《八つ手サソリ》とのコンボを披露した。
  • アニメZEXALの「遊馬vs徳之助」戦で、徳之助がこのカードと似た効果を持つ《ウラの書》を使用した。
    あちらはリバースモンスターしか裏側守備表示にできない上、通常魔法であり、このカードのほぼ下位互換である。
  • コナミのゲーム作品において―
    DUEL TERMINALのADXにおいては特殊コマンドとして登場。
    任意の相手モンスター1体のターンを1回スキップさせる。
    除去効果や守備表示・リバースに関係した効果を持つモンスターに主に搭載されている。

关联卡片

―書物関連

收录情况

  • Pharaonic Guardian −王家の守護者− PH-34
  • DUELIST LEGACY Volume.5 DL5-119
  • BEGINNER'S EDITION 2 BE2-JP232
  • DUEL TERMINAL −疾風のドラグニティ!!−DT06-JP043 Rare
  • GOLD SERIES 2010 GS02-JP011 (Gold)
  • BEGINNER'S EDITION 2(第7期) BE02-JP190 Super
  • ストラクチャーデッキ−ドラゴニック・レギオン− SD22-JP028
  • THE GOLD BOX GDB1-JP031 Gold
  • デュエリストセット Ver.ダークリターナー DS13-JPD29
  • デュエリストセット Ver.マシンギア・トルーパーズ デッキ構築用パック DS14-JPM35 Ultra
  • THE RARITY COLLECTION TRC1-JP043 Super,Secret,Collectors
  • GOLD PACK 2016 GP16-JP018 Gold,G-Secret
  • STARTER DECK(2016) ST16-JP027
  • STARTER DECK(2017) ST17-JP025

FAQ

Q:この効果で裏側守備表示にしたモンスターをそのターン内に反転召喚することはできますか?
A:そのモンスターがそのターンに召喚行為・表示形式の変更・攻撃宣言のいずれもしていなければ可能です。

Q:トークンに対して使った場合、そのトークンは破壊されますか?
A:トークンには裏側表示がないため、このカードの効果の対象にできません。

Q:《薔薇の刻印》でコントロール奪取したモンスターにこのカードを使用した場合、そのモンスターはどうなりますか?
A:そのモンスターのコントロールは、こちらが得たままになります。(08/10/08)

Q:《洗脳−ブレインコントロール》・《エネミーコントローラー》でコントロール奪取したモンスターにこのカードを使用した場合、どうなりますか?
A:そのモンスターのコントロールは、エンドフェイズに持ち主へと戻ります。

Q:フィールド上に表側表示で存在するエクシーズモンスターをこのカードで裏側表示にした場合、エクシーズ素材はどうなりますか?
A:この場合、エクシーズ素材はフィールド上に残り続けます。
  なお、エクシーズ素材が裏側表示になる事はありません。(11/03/17)


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